講座参加者の声

岡山県 坂野友紀さん さかの金工舎

大地の再生講座に参加するようになって、一年半ほど。蒜山での自宅建築予定地での講座も開催させていただいています。

 

3.11の震災によって、原発問題だけでなく、それまでぼんやりと不安に感じていたことが次々と明らかになって目の前に突きつけられました。矛盾だらけの世界と自分自身に、無力感でいっぱいになりました。

そもそも、都市生活は色々なものごとに頼らないとできないもの。岡山の田舎への移住を決めたのは、原発事故の放射性物質の問題だけでなくそういうシステムから抜け出し、自給自足していきたい ということも一つの理由でした。(今では、絶対に自給自足!とは思っていません。)

移住後、自然農の農家さんに習って 田畑を手がけたり、古民家の改修をしたり、東京に住んでいた時は考えもしなかったものごとに、生き生きとやりがいを感じて暮らしていました。

それでも解消しきれないまま次々に湧いてくる色々な矛盾。

とくに、都市生活とのつながりかたや、事あるごとに何かを槍玉にあげて否定し、また否定し合っているさまをSNSで見るときに、モヤモヤと湧く気持ちのやり場がありませんでした。私自身が、いろんな否定の感情だらけだったと思います。

 

一昨年、初めて講座に参加したとき、いろんなウロコが目から落ち、モヤモヤしていたものが すうっと軽くなったのを覚えています。特別な機械がなくても、「何も否定せず」に自分の身の丈で淡々とできること。いま自分に一番必要なことだ!と直感し、出られる講座にはなるべく参加してきました。

 

 

講座に参加するようになって、それまで「多分、無理だから」と思っていたさまざまなことをせざるを得ない状況に度々なりました。例えば、1人で高速に乗って運転する、3日間連続の土木作業をし、雑魚寝をする、大人数の前で発言する、など…。それらが出来るたびに、出来ないと思っているだけで、出せる力があるのに出していないだけなのでは と感じました。

 

庭の草刈りのような身近なものから、荒れた山の整備まで、講座での作業は現場によってさまざまです。その作業や矢野さんのお話から、毎回新しい発見をし、自然との関わりかたを学びます。夢中で自然に触れると、今まで閉じがちだった五感を開いて動かざるを得ず、とても生き生きとします。

本来、人間は自然の一部のはずなのに、都市生活の中で自然と隔離された暮らしをしていることで、いまいちどこから手をつけ、どう関わればいいかわからなくなっていました。わからないから怖い、怖いから拒絶し、閉じる。

それは、「自然と人間 」だけでなく、「人と人」の関係も、だんだんとその程度が酷くなってきているのかもしれない、と感じます。

 

講座で、(自然への 人への)アプローチのきっかけを気づかせていただいていると感じます。

そして、これからも皆さんとともに学んで行きたいと思っています。

 

終わりに、講座で心に残った言葉を。

「すべては繋がっている。」

「否定するものはなにもない。」

「やるかやらないかだけ。」

「命を諦めない。」